30〜69歳の男女に調査 ── 万一の際「スマホ・PCの中身を確認できるか不安」が49.3%、デジタル時代の新たな相続リスクが浮かび上がる
ネット銀行やネット証券、サブスクリプションなど、いまや資産や契約の多くがスマートフォンやパソコンの中にあります。しかし、親がどんなデジタルサービスを使っているのか、子はどこまで知っているのでしょうか。万一のとき、その中身にたどり着けなければ、相続の手続きが立ち行かなくなることもあります。
そこで、相続をテーマにした情報メディアを運営するPR media株式会社( https://prmedia.co.jp/ )は、親のデジタル資産に対する子世代の把握状況を明らかにするため、全国の30〜69歳の男女を対象に調査を実施しました。実父母または義父母が1人以上ご存命の方に、デジタル資産の把握度や、万一の際の不安、共有してほしい情報などを質問しています。
本調査の結果、親のデジタル資産を「把握できていない」人が60.6%にのぼることがわかりました。さらに、最も把握できていない資産も、最も「共有してほしい」情報も、いずれも“スマホ・PCのロック解除パスワード”が1位に。万一のとき親のスマホやパソコンを開けないという、デジタル時代ならではの新たな相続リスクが浮かび上がっています。
※調査方法や対象者などの詳細については、後述の「調査の実施概要」をご覧ください。
主な調査結果
1.親のデジタル資産、6割が「把握できていない」60.6%── 約半数は「ほとんど・まったく」
ネット銀行やネット証券、暗号資産、サブスクリプションなど、親が利用するデジタル上のサービスを、子はどの程度把握しているのでしょうか。両親のうち1人以上がご存命の方に、親のデジタル資産の把握度を質問しました。

「ほぼすべて把握している」は20.7%、「大まかに把握している」は18.7%となり、これらを合わせた「把握できている」層は39.4%にとどまりました。一方で、「一部のみ(8.4%)」「ほとんど把握していない(14.4%)」「まったく把握していない(37.8%)」を合わせると60.6%が把握できていないことがわかりました。
なかでも「ほとんど・まったく把握していない」と答えた人は52.2%と、半数を超えています。形のある預貯金や不動産と違い、デジタル上の資産は存在自体が見えにくく、親が何を利用しているのかさえ分からないまま過ごしている家庭が多い実態がうかがえます。
2.最も見えていないのは「スマホ・PCのパスワード」37.0%── 入り口そのものが分からない
では、具体的にどのデジタル資産が見えにくいのでしょうか。親のデジタル資産を十分に把握できていないと答えた方に、「特に把握できていない(または存在を知らない)」と感じるものを質問しました。

最も多かったのは「スマホ・PCのロック解除パスワード」で37.0%にのぼりました。次いで「ネット銀行・ネット証券のログイン情報(22.0%)」、「緊急時の連絡先・パスワード管理アプリの場所(18.0%)」と続きます。
注目したいのは、最も見えていないのが個別の口座やサービスではなく、それらすべての”入り口”となる「スマホ・PCのパスワード」だという点です。どんなにネット銀行や証券口座があっても、端末を開けなければ、その存在を確認することすらできません。デジタル資産の問題は、まず「入り口が分からない」という根本的なところから始まっていることが読み取れます。
3.万一のとき「スマホ・PCの中身を確認できるか不安」が49.3%── 約半数が抱える備えの不安
入り口であるパスワードが見えないことは、子の世代にどのような不安をもたらしているのでしょうか。ご両親に万一のことがあった場合、スマートフォンやパソコンの中の情報を確認できるかについて、不安があるかを質問しました。

「非常に不安がある(17.7%)」と「やや不安がある(31.7%)」を合わせると、49.3%が不安を感じていることがわかりました。約半数が、万一のときに親のスマホやパソコンの中身にたどり着けるか、不安を抱えている状況です。
口座や契約、連絡先といった大切な情報が端末の中に閉じ込められたまま、確認できなくなる――。これは、紙の通帳や書類が中心だった時代にはなかった、新しいタイプの相続の備えの不安だといえそうです。
4.「せめてパスワードだけは共有してほしい」が最多43.7%── 高まる生前共有のニーズ
こうした不安を背景に、子の世代はどのような情報を共有してほしいと感じているのでしょうか。ご両親に、せめてこれだけは家族と共有しておいてほしいと感じるデジタル情報を質問しました。

最も多かったのは、ここでも「スマホ・PCのロック解除パスワード」で43.7%でした。次いで「ネット銀行・ネット証券のログイン情報(26.7%)」、「緊急時の連絡先・パスワード管理アプリの場所(20.3%)」と続きます。
「最も見えていない情報」と「最も共有してほしい情報」が、いずれも”スマホ・PCのパスワード”で一致しました。つまり、子の世代は「親のスマホが開けるかどうか」を、デジタル時代の相続における最大の関心事として捉えているのです。まずはパスワードという入り口だけでも家族で共有しておくことが、安心への第一歩になると考える人が増えていることがうかがえます。
5.リアル資産64.6%・デジタル60.6%── どちらも同じくらい見えていない
デジタル資産は見えにくいというイメージがありますが、預貯金や不動産といった”リアルな資産”と比べると、その差はどの程度なのでしょうか。別途実施した調査で、親のリアル資産の把握度と比較しました。

親のリアル資産を「把握できていない」人は64.6%、デジタル資産は60.6%と、両者にほとんど差はありませんでした。「デジタルだから特別に見えにくい」というより、リアルもデジタルも含めて、親の資産全般が子から見えていないのが実態だといえます。
言い換えれば、デジタル資産の把握は、特別に難しい課題ではないということです。リアルな資産の棚卸しと同じように、家族で少しずつ確認し合っていけば、十分に把握できる範囲にあります。見えにくいと敬遠するのではなく、リアル資産と同じテーブルで話し合うことが、デジタル遺産への備えの出発点になります。
まとめ:相続は「紙の資産」だけでなく「スマホの中」まで── 生前のパスワード共有を
本調査からは、親のデジタル資産を「把握できていない」人が60.6%にのぼり、その中心にあるのが「スマホ・PCのパスワードが分からない」という問題であることが明らかになりました。最も見えていない情報も、最も共有してほしい情報も、ともにパスワードが1位。約半数が万一の際の不安を抱えていました。
興味深いことに、相続で最も不安なこととして「デジタル資産・ネット口座に気づけないこと」を挙げた人は、わずか0.7%でした。多くの人がデジタル遺産を相続のリスクとして意識していないのです。しかし実際には6割が把握できておらず、半数が不安を感じている――。“気づかれていないリスク”であることこそ、デジタル遺産の本当の落とし穴なのかもしれません。
一方で、リアル資産との比較では、両者の把握度に大きな差はありませんでした。デジタル遺産は特別に難しい課題ではなく、リアルな資産と同じように、家族で少しずつ確認していけば備えられるものです。
相続の準備は、いまや預貯金や不動産といった「紙の資産」だけでは完結しません。スマホやパソコンの中にある情報まで含めて、生前に家族で共有しておくことが大切です。まずは「パスワード」という入り口だけでも話し合っておく。何から手をつければよいか迷ったときは、デジタル遺産の整理にも詳しい専門家に相談することで、家庭の状況に合わせた進め方が見えてくるはずです。
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調査の実施概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査機関 | 自社調査 |
| 調査方法 | インターネット調査(アイブリッジ株式会社「Freeasy」) |
| 対象エリア | 全国 |
| 対象者 | 全国の30〜69歳の男女(実父母または義父母が1人以上ご存命で、最も年齢が高い親が60代以上の方) |
| 調査期間 | 2026年5月29日 |
| 有効回答 | 1,000名 |
- 「把握できていないデジタル資産」(セクション2)は、親のデジタル資産を十分に把握できていないと回答した方(200名)を対象に集計しています。
- 「万一の際の不安」(セクション3)「共有してほしい情報」(セクション4)は、親が1人以上ご存命の方(300名)を対象に集計しています。
- 「リアル資産との比較」(セクション5)のリアル資産把握度は、別途実施した調査(有効回答607名)の結果です。
- 本リリースの調査結果・グラフにおける割合は四捨五入した値を表示しているため、合計が100%にならない場合があります。
PR media株式会社について
PR media株式会社は、コールセンター事業・メディア事業・広告代理業・マーケティング事業・保険代理事業などを手がける企業です。
そのなかで、相続や資産形成といった「お金にまつわる暮らしのテーマ」を、専門的かつ分かりやすく伝える情報メディアを運営しています。読者一人ひとりが、人生の大切な節目を安心して迎えられるよう、信頼できる情報と専門家への相談機会を提供することをめざしています。
デジタル遺産の整理は、何から手をつければよいか分かりにくいものです。迷ったときは、専門家に相談することで、具体的な進め方が見えてきます。
PR media株式会社 会社概要
| 設立 | 2018年8月22日 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-3-14 恵比寿SSビル9階 |
| 代表取締役 | 藤森 何意 |
| URL | https://prmedia.co.jp/ |
| 事業内容 | コールセンター事業/メディア事業/広告代理業/マーケティング事業/保険代理事業 |


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